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4Dスタックサイズが足りない

JCL_dlgという自社製のダイアログを表示するコンポーネントを使っていました。たとえば「削除してよろしいですか?」などと表示するためのダイアログを標準化しているのです。このコンポーネントを呼び出しているときに、問題が起こりました。

4D v15.2 Windows版で、次のようなメッセージが表示されました。
Mac版、winのビルド版では発生しません。ダイアログのボタン名をセットしているコードが無視されていました。

Not enough stack space to complete the current method.

サポートに問い合わせたところ、下記のような回答が得られたため、
親プロジェクトのアプリで、New Processに与えたパラメータを確認したところ、第2引数に128KBを与えていました。
$main_proc:=New process(“A00_main”;128*1024;”A00_main”;*)

次のように変更したら問題は発生しなくなりました。
$main_proc:=New process(“A00_main”;1024*1024;”A00_main”;*)

サポートありがとうございました。

後日談
次のようにスタックサイズにゼロを与えると、デフォルト値をセットしてくれるようです。
$main_proc:=New process(“A00_main”;0;”A00_main”;*)

v15の場合、512*1024になります。

────────────── 回 答 ─────────────────

Not enough stack space to complete the current method メッセージが表示される理由は

1)New processコマンドの第2パラメーターが小さい
2)Execute on serverコマンドの第2パラメーターが小さい
3)プラグインが古い

などが考えられます。インタープリターとコンパイルおよびビルド版で状況が違う理由として考えられるのは、パラメータ並びにローカル変数の変数定義(型宣言)がされていないことが考えられます。

項目1と2についてですが、第2パラメータの推奨値は、下記のように変化しています。

4D v11:64KB
4D v12:128KB
4D v13以降:512KB

これは今のところドキュメント化されていない仕様ですが、4D v13以降は前述コマンドの第2パラメータに0を渡すと、そのバージョンの推奨値を少し上回る値がセットされます。

上記につきまして、当該データベースをご確認くださいますようお願い申し上げます。

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ソフトスキルズ、時間とお金に縛られない

ソフトスキルズという本がある、ソフトスキルと呼んでいるライフハックのような人生を泳ぐ技術のコツのようなものが書いてある。

”そういった人生経験から本著にあるようなソフトスキルの重要性に気付き、自ら実践することで、33歳という若さで引退(彼の言う「引退」とは、時間とお金に縛られない自由な生活を送ることだそう)している。”

すでに読み終えて内容は知っていた。作者へのインタビューがアップされていたのでリンク。

33歳でアーリーリタイヤしたエンジニアが「技術力以外」の大切さを説く理由~『SOFT SKILLS』著者に聞く

時間とお金に縛られない、ようになりたい。

4Dアプリ、リリースパッケージを作成

リリースパッケージ作成作業

4Dアプリをビルドしたあとの作業として、次の操作が必要。

1)使用許諾書 KeValueテーブルに読み込む
 最初にアプリを起動したときに使用許諾に同意するか促すメッセージをダイアログボックスに表示する。このメッセージはリリース直前まで変更される可能性があるため外部テキストにしている。

2)ライセンス購入 KeValueテーブルに読み込む
 利用者はライセンスキーを入力するまではお試し版利用者として扱われ、主要なテーブルへの登録件数が制限されたモードになる。この説明を表示するためのテキスト。やはりこのメッセージもリリース直前まで変更される可能性があるため外部テキストにしている。

3)郵便番号(県、事業所) z_PostalCodeテーブルに読み込む
 郵便番号ファイルはテキストで15MBもある。これを出荷前に読み込ませたい。

4つのテキストファイルを読み込ませるため、アプリ側は、A00_AddNecessariesというメソッドでそれぞれテーブルにImportする仕掛けになっている。出荷時に毎回これを実行するたびに、ファイルオープンダイアログでテキストファイルを指定していた。

これを修正
Importメソッドを修正してリソースフォルダからダイアログ無しで読み込むことにした。

「jiro」フォルダに上記4つのファイルを入れておいて、ビルド後のパッケージの中のresourcesフォルダに入れる。なぜresourcesかというと、Get 4d folderで取得できるからだ。Componentsと違ってビルド時にアプリ側にコピーされないため手作業でコピーする必要があるが。
ちなみにComponentsフォルダにテキストファイルとフォルダをおいてみたら、ビルドしてもコピーされなかった。おそらくビルド時にコピーされるのは4DBファイルとそれを内包するフォルダに限定されていると思われる。

この状態で、アプリを起動。4DDファイルを作成するダイアログが表示されるので、アプリと同じフォルダを指定。

このあと、郵便番号を読み込むかどうかのダイアログが表示されてリターンすれば、自動的にテキストファイルが読み込まれる。ImportメソッドはDocument to blobを使うことによって高速化した。

追伸:
v15.2 Hotfix1で起動時の速度は速くならなかった。