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4D: Not enough stack space

Not enough stack space

これまで幾度か遭遇してきたメッセージ。コンパイル時やビルド時では発生せず、実行時に発生する。
前回はNew processコマンドに与える引数によって解決。メソッドをたくさん呼び出している治郎吉商店のコーディングスタイルのプロジェクトでは、スタックメモリのサイズが小さすぎると、このメッセージが表示されることがあった。それを

$main_proc:=New process(“A00_main”;0;”A00_main”;*)

のように4Dにサイズを任せることによって回避できる。ことは承知している。今回はそれが原因ではない。ネットで調べてみると、4D社のナレッジベースにTipsがあった。

スタックに空きがありません

スタックメモリはメソッド呼び出しで消費されるので、再帰が循環すると無限に消費していきやがて枯渇する。再帰メソッドにトレースログを入れてみると、同じキーについて繰り返し実行されている... 循環参照を発見。これがエラーの原因だった。

会計ジロウには、レポート機能があり、科目を集計してそれをいくつかまとめて小計、それをまとめて中計、のような機能がある。スペースにキーと親キーを持たせておいて、親の親の親のような構造を再帰呼び出しで遡って、金額がどこのスペースに集計されなくてはならないかを制御用のテーブルのデータで定義している。
この実装では、データの作り方によっては循環参照になってしまい、再帰呼び出しが完了しなくなる恐れがあった。それはわかっていたのに、自分でそういうデータを作ってしまった。

4D v17ビルド時の注意

 

4D v17で、ビルドアプリが動かないトラブルが発生、はまり度4だったので報告。

デザインモードでビルドアプリケーションはエラーなく終了する。ビルドしたアプリを実行すると、「データベース/コンポーネント “4D ViewPro”はコンポーネント “4D SVG”を必要とします。」というエラーメッセージが表示されて画面には何も表示されない、という現象。

図 実行時エラー

このプロジェクトでは4D ViewProも4D SVGも使っていない。macでもwindowsでも同じ現象。

「アプリケーションビルド」コマンドの「プラグイン&コンポーネント」タブを見ると、このプロジェクトでは使っていないのになぜか、4D ViewProがチェックされていてビルドすることになっていた。4D SVGはノーチェック。それで動かない。

図 会計ジロウプロジェクトのアプリケーションビルドのダイアログ v17

使ってないので「4D ViewPro」のチェックを外したら、ビルドアプリは動くようになった。

4D v16で新規作成した別のプロジェクトではこの問題が起きていなかったことに気付いて、v16時代の会計ジロウプロジェクトの「プラグイン&コンポーネント」タブを見てみると、次のとおり。4D ViewProがない、4D SVGがノーチェック。このときはこれで問題ない。ビルドアプリは動いていた。

図 会計ジロウプロジェクトのアプリケーションビルドのダイアログ v16

では、v16で新規プロジェクトを作った場合は?次の図。4D SVGはチェックされてる。これはこれで問題ない。ビルドアプリは動くだろう。

図 デフォルトのプロジェクトのアプリケーションビルドのダイアログ v16

考察:

おそらく4Dv15で作成したプロジェクトを、v16に移行したとき「4D SVG」はノーチェックだったか、または自分でチェックを外した。そのプロジェクトをv17に移行して、移行前にノーチェックだった「4D SVG」はノーチェック、v17で追加された「4D ViewPro」のチェックがデフォルトでオン、という設定でビルド。できたビルドアプリが動かない。という現象が起こる。

新しく追加になったプラグイン&コンポーネントは、デフォルトでチェックされているようだ。新規プロジェクトならそれはあり。しかし移行されたプロジェクトでは、新しいコンポーネントを以前に使っているはずがないのだからデフォルトはノーチェックにすべきでは?

ちなみに、「4D ViewPro」がチェックされていても「4D SVG」もチェックしてビルドすれば、ビルドアプリを実行したときにエラーは発生しない。デフォルトで「4D ViewPro」をチェックするならその際に自動的に「4D SVG」もチェックされていて欲しい。

 

4DアプリにAbout画面を表示する方法

4DアプリにAbout画面を表示する方法 4D v16.3

次のメソッドをスタートアップ直後に実行。

SET ABOUT(“会計ジロウについて”;”A00_About”)

インタープリタ(デザインモード)で実行すると次のようになる。

実行モードでは次。

ビルドアプリでは、アップルメニューの右にある【DC】メニューに【会計ジロウについて】というメニュー項目が追加される。【会計ジロウについて】を選択するとA00_Aboutというメソッドが実行される。

このメソッドは$0に戻り値を返そうとするとエラーになる。

4D v16.3 は、スリープさせるとフリーズ

MacBookPro 13″ space gray、OSはHigh Sierraで4D v16を使っているときの注意。

v15.xまたはv16.2までは、クライアント/サーバ環境で4D Serverに接続しているクライアントマシンをスリープさせると、クライアントの4Dの接続が切れる、という仕様がありました。これは以前からの仕様。

で、v16.3はクライアント/サーバ環境でもスタンドアロンの環境でも、マシンをスリープさせると、4Dがフリーズする。このフリーズが結構厄介で、ウチではMacBookProに外付けモニタを使っていて、2ヶ所を移動しながら仕事をしているため、頻繁にフリーズする。外付けモニタを使っているからマシンをずっと閉じてるからかも。

電車の中で仕事していると4Dを終了させる余裕がないときもある。

さらにこの場合、クライアントマシンの4Dを強制終了させても4D Serverの接続数は減らない。それで4D Serverも再起動が必要になる、というおまけつき。

MacBookPro1台でサーバとクライアントを実行していても起こる。

まだデータとかプログラムが失われるという被害は確認できていない。が、不便なことになった。ノートパソコンのフタを閉めるときは、4D v16.3を終了させることを忘れないこと。

ちなみに、接続はサーバは有線、クライアントのMacBookProは無線LANです。