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Microsoft Outlook for Mac 2021

ことの発端はGMailのセキュリティ関連の仕様変更だと思う。何年も使っていたGyazMailが使えなくなった。というのもGMailのスパムフィルターを使うために、名刺に掲載しているアドレスに届くメールは、GMail経由でPOPで受信していた。GyazMailが諸般の事情でこの方式をサポートしなくなったため、認証が通らなくなって受信できない。

メーラーを変えることにした。Macを使っているからApple Mailでもいいのだが、セキュリティ対策に期待してOutlookを使ってみることにした。Office 365はサブスクしてるので以前からmacに入っている。

macOS版365のOutlook

メールアカウントを作って受信はすぐにできた。バックグラウンドで快適に受信が進行しているのが気持ちいい。使えるかなって思ったが、フォルダ作って自動仕分けしようとするとGMailやIMAPだとフォルダーが作れない?変だな。サポートにチャットで問い合わせたらフォルダはクラウドで作って同期させるものらしい。じゃあPOPで受信してみよう。どうやら「新しいOutlook」モードだとPOPにしづらいのかも、「古い」モードとか色々試す。「古い」モードでなんとかフォルダーは作れたが、自動振り分けのフィルター(ルール)を作るところが怪しい。全てのメールに適用できなさそう。Windows版もそうなのか?と考えて先にWindows版のOutlookを使ってみることにした。

Windows版のOutlook

パッケージのOffice Home & Business 2021を入れて試す。こちらはmacとwinの両方にインストールして使える。WindowsでOutlookデビューだ。こちらは問題なく使える。ルールを作る最中にフォルダを作れたり、スパムフィルターも期待できそうだ。

で、mac版のOfficeのOutlook

365がダメなのであって、パッケージのOffice Home & Business 2021は問題ないだろうと祈りつつインストール。やはり同じ。サポートに電話で聞いたら仕様通りであるとの回答。Windows版とは仕様が違ってて使いにくい、という評価だった。ルール作っている最中にフォルダを作れないとか、とにかくPOPで取得したメールを整理しようとすると超面倒、というかほぼ不可能。まともに動かない。フォルダとかルールとかは、IMAPでクラウドでやってほしい、ということらしい。ショック!天下のMicrosoft社がWindows版とMac版でかなり仕様が異なる、というかMac版はほぼ使えない状況。こんなのあり?

現状のmac版Outlookには「新しいOutlook」モードと「古い?」モードの2種類があって、別アプリのような外観。「新しいOutlook」モードが機能が少なめに見えて作りかけの印象。そのうち「新しいOutlook」モードに機能が徐々に追加されていって、使いやすくなる日を期待しましょう。

まとめ

Outlook for Macは回避。Apple Mailを試してみる。

Mac Studio

連休前に注文していたMac Studioが入荷した。Mac miniよりも速いはずなので負荷の高いサーバ用途に使えるかどうか試してみようということで。早速梱包を解いてみる。

箱の上面にハンドルがついている。円筒形の黒いMac Proと同じだ。

なんと、箱が左右に傾いて開口部が開く。おかげで本体を楽に取り出せる。

本体を取り出すと、底にはケーブルが、いつものようにボール紙に巻いてある。

起動して、4D v19 Serverを動かしてみた。4DはまだM1ネイティブ対応ではないためか、それほど速さを感じない。macOS上で行う圧縮・解凍とかブラウザのアップロードは速い。運転音は無、まったく気にならない。

4DがM1ネイティブ対応になってくれれば、と思う。

4D Server v18をmacOS Big Surで運用中に発生した問題 2021年3月以降

4D Server v18.4をmacOS Bigu Surにインストールした後、運用中にトラブルに遭遇した。

4D v18.4のインストーラ「4D_v18.4_Mac_Japanese.dmg」をダブルクリックして起動。次のような画面が表示される。いつものようにマウントされたボリュームの4DのフォルダをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップしてインストール。あとは4D Serverをドックに入れて起動するだけ。

dmgファイルを開いたところ。このままフォルダをドラッグ&ドロップしてはだめ

この状態で運用していたらファイルアップロードに絡んで実装している機能でエラーが表示された。サーバ側で受信したファイルを所定のフォルダに移動しようとした時、MOVE DOCUMENTが失敗しているようだ。「ドキュメントが移動できません。」と表示されている。

これまで動いていた機能なので不審に思って、サポートに連絡。すると「インストールに失敗している」との回答が得られた。なんでも2021年3月にAppleがGate Keeperの仕様を変更したらしい。「dmgをマウントしたボリュームの「4D v18.4」フォルダごとドラッグ&ドロップしないで、.appファイルを一つずつドラッグ&ドロップしてコピーしてほしい」とのこと。

インストールが失敗しているか確認するには、アクティビティモニタで4D Serverをダブルクリックして、「開いているファイルとポート」をクリック、そこに表示される4行目が「/Applications…」で始まっているかを見る。インストールが失敗していると「/Private」で始まる。

インストールに失敗している場合
正しくインストールされた場合

「4D v18.5」でも同じ注意が必要。

【注意】

この問題が厄介なのは、MOVE DOCUMENTのようにサーバ側でファイルを動かすような機能を実行しないとエラーにならないこと。/Private状態でもDBへの読み書きなど、ほとんどのコマンドは動いてしまう。また、dmgを開いた時、インストーラの画面には上記の注意を促すメッセージは表示されない。


notarizeで失敗 20201022


notarizeで、またもや失敗、1048エラー。9月にはできたのに...。おそらく契約関係の承認が必要になったのだろうと、Apple Developer Connectionにアサインして、Membershipを見ると、一つあったので承認。それでもまだ1048エラー。次のようなメッセージが返された。

Package Summary:

1 package(s) were not uploaded because they had problems:

/var/folders/7n/535dkwvn2hs_kttq4x17npg40000gr/T/6FA147A3-542B-4559-B2EA-7F446BA71777/Untitled.itmsp – Error Messages:

You must first sign the relevant contracts online. (1048)

2020-10-22 21:05:09.976 altool[8484:1281657] *** Error: You must first sign the relevant contracts online. (1048)

このエラーメッセージにはいつもパニックになる。気を取り直して、ネットで検索したらApple のサポートページがあった。

Notarization error 1048

よく見ると、developerサイトと、appstoreconnectサイトにペンディングのアグリーメントがあるかチェックしろ、と書いてある。appstoreconnectに行ったらペンディングがあったので承認したらnotarizeは成功。

あとでメーラーを見てみたら、次のようなメッセージが来ていた。

このメールに反応していれば問題は起きなかった、はず。

4D macOSでプロジェクトのパッケージ化をやめる

いつも使っているのがMacBook Pro(13-inch 2018)なので、4DのプロジェクトもmacOSで開発している。Windowsで動かす場合もコーディングはmacOS。Windowsを使うのはたまにフォームを調整する時だけだ。最近わかったことだがメイリオフォントを使うとWindowsとほぼ同じレイアウトになる。例えばリストボックスの列幅にはソートマーク表示用に余裕を持たせるなど、少しのケアで調整はいらなくなる。要はmacOSとWindowsで同じフォントを使えば良いのだ。MSゴシックやMS明朝もあるけどこちらは試していない。

さて本題。4D macOS版でプロジェクトを作ると、ストラクチャファイル(「.4DB」ファイル)は「.4dbase」という拡張子がついたフォルダの中に生成される。この. 4dbaseフォルダがmacOSの「パッケージ」だ。パッケージは特殊なフォルダで、アイコンをつけたり、ダブルクリックで中の所定のファイルを開くことができる、macOSが提供してくれる便利?な機能だ。

プロジェクトフォルダはパッケージなので選択しただけでは中は見えない

例えばmacOSのアプリケーションフォルダに並んでいるアプリはダブルクリックすると起動する。アイコンもついてる。実行ファイルのように見えるが実態は「.app」という拡張子がついたパッケージ。多数のファイルで構成されているアプリでもパッケージでまとまっているためにスッキリしている。アプリを起動する時、アプリケーションフォルダを開いて、そこに並んでいるアプリのフォルダを開いて、その中のアプリ本体を見極めてダブルクリックするよりは、アイコンのついた.appをダブルクリックした方が楽だろう。1階層ほじらなくて済む。

4Dのパッケージに話を戻そう。この.4dbaseのアイコンをダブルクリックすると4Dが起動してプロジェクトが開く。4Dでアプリ開発の続きをやるだけなら1階層ほじって.4DBファイルをダブルクリックする必要はない。

リリース時にはストラクチャファイルやデータファイル(「.4DD」ファイル)を操作することになる。ストラクチャファイルを取り出して圧縮したり、開発用のデータファイルを本番データに入れ替えてから圧縮したりする。プロジェクトのパッケージを右クリックして「パッケージの内容を表示」を実行する。ウインドウに表示された.4DBファイルを選択して、ドラッグしたりして移動させてから圧縮する。

パッケージを右クリック

元のフォルダに戻るときはウインドウタイトルを右クリックしてプルダウンメニューを表示させて、階層が1つ上のフォルダを選択する。このようにmacOSで作業するときはパッケージの中に入ったり出たりしている。

ウインドウタイトルを右クリック

これってもしかして面倒臭い?

Windowsに持っていくとパッケージはフォルダとして認識されるし、そもそもパッケージ化が必要なのかを自問してみると、

1)パッケージをダブルクリックしてプロジェクトを開くことはしない
 → パッケージに中の「.4DB」ファイルをDockの4Dアイコンにドロップして開いている。ちなみに現在のDockにはv15からv18までの4Dと4D Serverが並んでいる。

2)「Resources」フォルダ、「WebFolder」フォルダ、「Components」フォルダの中身を操作することは多い

3)データファイルを操作する
 データが巨大なために「.4DD」ファイルを差し替えてから圧縮するプロジェクトもある。

4)いつものことだが頻繁にリリース作業を行っている
 ビルドしてリリースするものもあるが、「.4DB」ファイルと「.4Dindy」ファイルを圧縮して送ることが多い。パッケージの中に入ったり出たりすることになる。

長年付き合ってきて名残惜しい気もするがパッケージは邪魔でしかないという考えに到達した。やめるのは簡単だ。パッケージについている「. 4dbase」という拡張子を削除するだけ。4D的には何も問題はないらしい。現にWindowsではこの機能は使えないし。

やってみたら快適だった。クリックするだけでプロジェクトフォルダに出たり入ったりできる。当たり前だけど。

普通のフォルダ

少しだけ弊害があった。プロジェクトフォルダがわかりにくくなったのだ。今まではアイコンがついていたので識別しやすかったし、パッケージの中は4Dの管理下にあるファイルでその外側は自分で入れたファイル、という境界をはっきりと意識できていたのが薄れてしまった。なるほどパッケージにも一利あったのだ、と思いつつも面倒が減ったからこれでしばらくやってみよう。